ご挨拶
病院長 水野 敏樹
【経歴】
昭和58年3月 京都府立医科大学 卒業
平成6年4月 京都府立医科大学医学部助手
平成8年7月 京都府立医科大学医学部講師
平成10年8月 英国ニューキャッスル大学(精神科神経病理学部門客員研究員)
平成12年4月 京都府立医科大学医学部講師
平成15年6月 京都府立医科大学大学院医学研究科神経病態制御学助教授
平成25年8月 京都府立医科医科大学大学院医学研究科神経内科教授
令和4年4月 京都鞍馬口医療センター 院長
独立行政法人地域医療機能推進機構
JCHO(Japan Community Health care Organization )
京都鞍馬口医療センター
2022年4月京都鞍馬口医療センター院長就任時には新型コロナウィルス感染のピークは過ぎたのではないかと思っていましたが、その勢いは衰えておらず、この1年間多くの労力を新型コロナウイルスに割かざるを得ませんでした。その過程でハード・ソフトの両面で当院の改善すべき点を実感してまいりました。病院が建設されてから既に約30年が経過しており、施設内の排水管や排気構など経年劣化しやすく目立たない部分から様々な問題が生じていることがわかり、この対応に注力いたしました。また地域医療連携室が外来検査予約に対応する前方支援、退院・転院に対応する後方支援が別々の場所で独立して行っていた業務を1か所に集約し、新たに担当の看護師長を配置して全体の業務を統括することと致しました。体制を整えるのに少し時間がかかりご迷惑をお掛けしましたが、7月1日からは平日19時、土曜日12時まで地域医療連携室での予約が可能ですので、是非ご利用頂きたく存じます。
今後の第9波にも備えるため、新型コロナウィルス感染への対応病棟はその機能を現在も残しております。京都府の新型コロナ感染症コントロールセンターは既に医療機関等情報支援システムへ移行しておりますが、入院が必要な患者さんについては引き続き対応しており、地域医療連携室を通してご連絡を頂ければと存じます。今夏以降新型コロナ感染による入院患者数が減少する場合には一般病棟としての運用を再開する予定です。
また新型コロナウィルス感染症で私達が学んだのは病院の機能分化です。当院は新型コロナウィルス感染症に対しては軽症・中等症への対応機関としてその役割を果たしてきましたが、ポストコロナの時代においては当院は京都府立医科大学・京都第二赤十字病院と連携する洛中アライアンスに参加し、より地域の皆様・診療所の先生方・介護施設の方々と連携する病院を目指しております。これは来るべき超高齢化社会を見据えて策定されている京都府の地域医療構想にも合致するものと考えます。高齢の患者さんは疾患の治療が終了してもADLの低下のためにすぐに退院できない場合もしばしばあり、独居高齢者や老々介護も増加していることから在宅を支える介護との連携は必須です。このような患者さん方に対しても在宅診療が可能になるように地域の先生方、看護師さん、薬剤師さん、療法士さん、ケアマネージャーさんと連携してその生活を支えられるような診療を目指しております。今後とも引き続きの御支援・御鞭撻をお願い申し上げます。
令和5年4月
院長 水野 敏樹