歯科・口腔外科

診療・各部門

概要と特徴

《口腔外科》

  1. 一般歯科医院では治療困難な「口腔外科疾患」を専門とします。
  2. 全身麻酔下での手術、短期入院による小手術の実施
    ⇒ 心電図・バイタルモニター等、安全を考慮した処置を行います。
    静脈内鎮静下での処置も対応可能です(症例:親知らず抜歯、嚢胞摘出、等)

《いびき外来》

いびきと睡眠時無呼吸に対する治療を行います。

診療内容

  • 腫瘍性疾患(顎骨・口腔腫瘍)
  • 外傷(顔面・顎の骨折)(口腔内・唇などの裂傷)
  • 嚢胞性疾患
  • 炎症性疾患(歯茎・顔面の腫れ・骨髄炎、等)
  • 顎関節疾患(開口不全・顎の痛み・音が鳴る、等)
  • 唾液腺疾患(唾石、等)
  • 口腔粘膜疾患(口内炎・白板症・扁平苔癬、等)
  • 埋伏歯(親知らずの抜歯)
  • 神経疾患(三叉神経痛・知覚麻痺・舌痛症)
  • いびき・睡眠時無呼吸(スリープスプリント)
  • その他(周術期 口腔機能管理) ※入院中に限る

当科を受信される方・紹介元の先生方へのお願い

当科は平成29年11月より予約制となりました。
あらかじめ、かかりつけ医療機関または地域医療機関からの紹介状をご用意いただき当院《地域連携室》から診療予約をお願い致します。
当科では2次医療機関として、口腔外科疾患の治療を中心に地域の医療機関との連携を大切にし医療技術の向上と良質な医療サービスを提供するとともに、地域医療に貢献していきます。

※予約の受付、お問合せは
《地域連携室》 TEL:075-441-6101(午後2時~午後4時)へお願い致します。

手術実績(局所麻酔・全身麻酔)

手術内容 2020年 2021年 2022年 2023年
埋伏歯抜歯 247 297 264 331
歯根嚢胞摘出 11 5 5 8
顎骨・口腔内腫瘍切除 15 21 24 26
顎骨骨折 1
骨髄炎・腐骨除去 2 5 10 5
顎下腺摘出 2
悪性腫瘍切除(頚部郭清含める) 3 2 3
その他 6 7 4 13
合計 281 333 309 387

【いびき・睡眠時無呼吸の歯科的治療】

睡眠時無呼吸は、特別な病気ではなく誰しも起こりうる可能性がある有病率の高い病気です。
アメリカで行われた大規模調査によると、男性では2~4%、女性では0.5~2%という非常に高い有病率でした。
日本国内では約500万人の有病者が存在すると言われています。
注目すべきは、そのうち検査・治療を受けている有病者が約50万人と非常に少なく、検査・治療を受けている有病者は全体の1割、つまり9割の方がまだ治療を受けていないことになります。
いびきをかいているのは眠りが浅い証拠であり、その代償として日中に眠気をもたらすだけではなく仕事の能率低下や居眠り運転事故を起こすなど、社会生活に様々な支障をきたします。
また長期にわたりいびきや無呼吸症が続くと高血圧・不整脈・心臓病・糖尿病などを誘発したり、記憶力や思考力の低下をまねきます。

~睡眠時無呼吸(OSA)の治療法~

経鼻式持続陽圧呼吸装置によって気道を確保する方法(C PAP)、就寝時に口腔内にスリープスプリント(マウスピース)を装着する方法があります。
耳鼻咽喉科での検査で睡眠時無呼吸(OSA)と確定診断された場合、スリープスプリント(マウスピース)治療が保険適用となり、低コストで携帯にも便利ということから習慣性いびき症や軽症のOSAでは欠かせない治療法となってきています。
当科では耳鼻咽喉科との連携・協力のもと集学的診療に取り組んでおり、年間症例は約100症例となっています。

スタッフ

長谷川 彰則(はせがわ あきのり)部長
○大阪歯科大学卒(昭和62年)
・歯学博士
・大阪歯科大学非常勤講師
・京都府立医科大学客員講師
・産業歯科医
・歯科臨床研修指導歯科医
・京都府病院歯科医会会長
○専門分野
・高齢有病者歯科治療
・ドライマウス治療
・舌痛症治療
・睡眠歯科医学(いびき、睡眠時無呼吸治療)
・摂食嚥下障害治療 等
○資格
・日本口腔科学会 認定医・指導医
・日本有病者歯科医療学会 認定医・指導医
・日本睡眠歯科学会 認定医・評議員
・ジャパンオーラルヘルス学会 認定医
太田 貴久(おおた たかひさ)(部長)
○朝日大学歯学部卒(平成14年)
・朝日大学大学院修了(平成19年)
・歯学博士
○資格
・日本口腔科学会 認定医
・日本口腔外科学会 専門医・指導医
・日本がん治療認定機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
小野 龍太郎(おの りゅうたろう)(非常勤医師)