診療・各部門
スタッフ
消化器内科は若林直樹、今本栄子、千藤麗、堀江隆介、福田亘、大瀬琢也、東瑛人の常勤医と安藤貴志、武田諭司、岸本悦子、岩井直人の非常勤医で診療しています。
消化器病の診断および治療の進歩は著しく、特に内視鏡検査・治療は進歩がめざましく、従来診断困難であったものが診断可能となったり、手術が必要であったものが内視鏡下で治療可能となったりするケースも多くなっています。内視鏡治療は当科で力を入れており、胃、食道、大腸、胆、膵の内視鏡治療を各種行っています。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は現在食道、胃、大腸に対して継続的に行っており、LECSも導入しています。
最近は超音波内視鏡検査も積極的に行い、超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS―FNA)Interventional EUS (超音波内視鏡下胆道ドレナージ:EUS―BD)も可能となっています。
内視鏡機器の洗浄、日本消化器内視鏡学会の洗浄ガイドラインに沿った方法で感染予防し、安全な内視鏡検査・治療を提供しています。また、コロナ渦でも安心して内視鏡診療を受けていただくため、日本消化器内視鏡学会の提言に沿った新型コロナウイルス感染症対策を行っています。
内視鏡機器はハイビジョン画像の最高級機種(BVISXI及びオリンパス社製HQ290シリーズ)での拡大内視鏡観察、治療専用内視鏡、NBI、硬度可変式大腸内視鏡、超音波内視鏡に加えてFUJIFILM社製LASEREO7000システムも導入し、最新鋭の機器を完備しています。肝疾患担当の千藤医師を除く常勤医5名が日本消化器内視鏡学会専門医を取得しています。緩和医療認定医や、抗菌化学療法認定医、がん薬物療法専門医の資格を有する消化器医もおり、従来までの消化器診療のみでなく、包括的、横断的な診療にもお役に立てると考えています。肝疾患についてB型肝炎にはエンテカビルなどを用いた抗ウイルス療法を、C型肝炎には経口抗ウイルス療法(インターフェロンフリー治療)を行っています。当院では2019年2月より肝炎アラートシステムを運用し、感染症採血でB型肝炎やC型肝炎が陽性と判明した患者様の主治医にその旨を連絡する制度を確立しています。肝がんの危険群では超音波検査、CT、MRIに加えて、腹部血管造影、造影超音波検査も取り入れ、早期発見に努めています。最新鋭の超音波診断装置 Aplio500を導入しCT、MRI画像をリアルタイムにエコー画像と連動させ、肝がんをより小さい段階で同定し治療しています。肝がんの治療にはラジオ波焼灼療法、マイクロ波凝固療法、エタノール注入療法、肝動脈塞栓療法、分子標的薬などを個々の症例に応じて選択して治療しています。肝硬変に対する栄養療法や自己免疫性肝疾患や、最近増加している非アルコール性脂肪性肝疾患の診断・治療にも精力的に取り組んでいます。
主要医療機器
腹部超音波(カラードプラー)
上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡、消化管超音波内視鏡
アルゴンプラズマ、高周波装置
レントゲン撮影装置、腹部血管造影装置、CT、MRI など